日本、朝鮮半島、中国に分布しているアマドコロ・・・ユリ科(現在キジカクシ科)Polygonatum odoratum。
薬草園でも現在開花中です。
生薬としては根茎を用い、玉竹(ギョクチク)、イズイなどど呼んでいます。白い花を2個ずつ付けるのですが、写真では2つのうち1つが落ちてしまっていて、お花の時期は終わりなのかもしれませんね。
味は甘く(アマドコロのアマ)、体をうるおし、咳や口の渇きを止め、元気を補います。乾いた咳によさそうです。
日本では一般的ではないですが、韓国ではよくお茶として飲まれています(注*)。私も友人に教えてもらって、お家にあります。そうそう、お肌に良いと言ってましたっけ。忘れてました!
漢方の生薬学のもととなった神農本草経にも、
「久服去面黒干【本来は、黒へんに干】、好顔色、潤沢」
「長く服用すれば、黒ずみを取って、顔色を良くして潤いを与える」という意味のことが書いてあります。
強心配糖体のコンバラマリン、コンバラリンなどが入っているので、大量に摂るのはお勧めしませんが、お茶としての量は健康によい量です。これから日焼けしそうなので、私も生活の一部に取り込んでみたいと思います。(S)
注* ドゥングレ茶(アマドコロ茶)。玄米と配合してあり、飲みやすいですよ^^