キク科キク属イソギクChrysanthemum pacificumの花(千葉大学柏の葉キャンパスにて) |
諸々の果物は、火を通してから食べれば害はない。味も良くなる。
甜瓜(マクワウリ)は、種を取って、蒸してから食べる。味が良くなり、胃を傷つけない。
熟した柿(カキ)は、皮をつけたまま熱湯で温めてから、食べるべきである。
干し柿は、火であぶってから、食べるべきである。
このようにすれば、胃腸が虚弱の人でも害が起こらない。
梨(ナシ)は、大いに体を冷やす。そこで、蒸してから食べればその冷やす性質はやわらぐが、胃腸が冷えやすい人は梨を食べてはいけない。
(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)
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果物を加熱すると、単純に食べる時に温かく感じるだけでは無く、成分も体に良いものに変化するのでしょうか?研究すれば面白いかも知れません。
私は、柿も梨も大好きですが、今度食べる時にはちょっと温めてから食べてみようと思います。(T.K.)
底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。