廣貫堂、富士薬品、第一薬品工業などから出ている赤玉はら薬。下痢や食あたり、腹痛に用いるお薬です。
パッケージの写真を検索してみると、赤を基調としたパッケージ、お腹を押さえているサラリーマン、なんといっても布袋様!幼少の頃であれば、狸にも見えなくない?!(前述Yさんと大笑い)
太鼓腹で右手には軍配を持ち、どっしり構えている様は、見ているものを安心させ、お腹も治りそうですね。
画像をご覧になりたい方は、
http://www.syo-taro.co.jp/siryou/2006/0611.html
成分は決まっているわけではないようで、ゲンノショウコ、オウレン、オウバク、ヨウバイヒあたりの生薬末を中心にアレンジがされています。鎮痛、鎮痙作用のあるロートエキスが入っているものや、「大黄末」など生薬を強化しているもの、殺菌作用のある西洋薬を配合しているものなど。
大黄をご存知の方は、「下剤なのに下痢に用いて大丈夫?」と思うかもしれません。ですが、血行を良くしたり、炎症を取る作用も併せ持つため、下痢にも使うのです。現に、桂枝加芍薬大黄湯という漢方薬は、下痢、便秘両方に用いています。こういうところが単一成分とは違う、漢方の面白いところですね。(S)
金沢市老舗記念館にて偶然写真に収めていたもの。これは赤玉を抱いていますね。 |