2020/2/17の中国の国家衛生健康委員会（日本の厚生労働省に相当）の会見で、中国の10省の57カ所の指定医療機関にて新型コロナウイルス感染症と確定診断されて入院し、「清肺排毒湯（せいはいはいどくとう）」を投与された351名の患者の臨床経過に関するデータが報告されました。
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*****以下、中国の国家衛生健康委員会の会見記録から摘録*****
351名の入院患者のうち112名は、「清肺排毒湯」投与前に37.3°Cを越える発熱がありましたが、服薬開始1日後で51.8%の患者が解熱し、服薬6日後で94.6%の患者が解熱したそうです。
「清肺排毒湯」は、新型コロナウイルス感染による他の症状（だるさ、食欲不振、のどの痛みなど）にも明らかな改善効果があったとのことです。
351名の入院患者のうち、中等症および軽症の患者については、「清肺排毒湯」投与中に重症化した患者はいなかったそうです。また、重症例も22名いたそうですが、「清肺排毒湯」投与により8名は中等症まで改善し、3人が治癒して退院したと報告されています。
***** 摘録は以上です *****
以上のデータは、対照群をおいた無作為投与試験結果ではないので、このデータから新型コロナウイルス感染症に対して「清肺排毒湯」が医学的に効果があるとただちに言うことはできません。
しかし、新型コロナウイルス感染症に対する「清肺排毒湯」投与の効果に対して期待が持てるデータと言うことはできると思います。
「清肺排毒湯」の中にどのような生薬が入っているかは、明日のブログでご紹介致します。
※なお、日本国内で新型コロナウイルス感染症を疑った場合は、直接クリニックや診療所などの医療機関には受診せず、まず速やかに管轄の保健所に設けられた「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、指示に従って下さい。(T.K.)
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