この診療ガイドライン案では、まだ治療方法が確立されていないことを前提に、現代医学的な補助療法とともに、漢方薬(中国では中薬または中医薬と言います)による補助療法についても記載されています。
そこで、最新の「第7版」の内容をご紹介致します。
*****以下、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」の一部を翻訳*****
新型コロナに対する漢方薬治療(発症疑いの時期)
症状:熱っぽくて、だるい。
薦められる漢方製剤:金花清感(きんかせいかん)顆粒、連花清瘟(れんかせいおん)カプセル、疏風解毒(そふうげどく)カプセル
***** 引用は以上です *****
上記の製剤は、8種類から13種類の生薬の成分をブレンドしたものですが、いずれも日本国内では販売されていませんので、ご注意下さい。
いずれの製剤も、発熱して、のどが痛くなり、鼻水が出たり、咳が出たりする感冒症状に対して、中国では普段からよく使われている漢方製剤のようです。
これらの製剤の特徴は、金銀花(きんぎんか)や連翹(れんぎょう)という、炎症を抑える方向に働く生薬の成分が含まれていることです。
金銀花や連翹は、当診療所でも鼻や喉の粘膜に炎症をお持ちの方や、皮膚に炎症をお持ちの方にしばしば処方させて頂く生薬です。
モクセイ科レンギョウ属レンギョウの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園) |
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新型コロナに対する漢方薬(発症疑いの時期)
新型コロナに対する漢方薬(軽症者)
新型コロナに対する漢方薬(中等症者)
新型コロナに対する漢方薬(重症者)
新型コロナに対する漢方薬(重篤者)
新型コロナに対する漢方薬(回復期)