2016年9月19日月曜日

『養生訓・総論 下』(6):こころ静かに

 貝原益軒が、養生のための「こころの持ち方」について述べています。
ゴマノハグサ科フサフジウツギBuddleja davidiiの花(千葉大学柏の葉キャンパスにて)
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 こころを静かにして騒がしくせず、ゆったりさせてあせらず、

 気持ちをやさしくして粗暴にせず、

 言葉は少なくして声を荒げず、かん高く笑わず、

 いつも心を喜ばすようにして、みだりに怒らず、

 悲しみを少なくして、過去の事にくよくよせず、

 過ちがあれば、一度だけ自分を責めて二度は悔やまず、

 ただ、天命を受容して、思い悩まない。

 これが、自分のこころに栄養を与える方法だ。

 養生をする人は、このようなこころの持ち方をしたいものだ。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第二 総論 下から)

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今回から、貝原益軒が養生のための「こころの持ち方」について書いた数章を読んでいきます。(T.K.

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。