『養生訓・総論 下』(4):正しい睡眠の取り方(食後すぐに眠ってはいけませんよ!)

2016年9月2日金曜日

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 前回に引き続き、貝原益軒が正しい睡眠の取り方について語っています。
ニチニチソウ Catharanthus roseus の花の上で羽を休めるモンキチョウ(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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 食べ物やお酒がまだ消化しないうちに横になって眠ってしまうと、必ず食べ物やお酒が体にとどこおり、気の流れが悪くなり、病気にかかります。食後すぐに横になって眠らないよう、よく注意しなければなりません。

 また、昼間は横になって長時間眠ることは良くありません。「元気」を損なってしまいます。

 もし、日中にひどく疲れて眠くなれば、背もたれに寄りかかって眠りましょう。どうしても横になって眠りたければ、人に横にいてもらって、短時間だけ眠りましょう。昼寝の時間が長くならないよう、人に呼び起こしてもらうべきです。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第二 総論 下から)

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 確かに、就寝前に食事を摂るのは現代医学的にも良くないと思われます。
 一方、適度な昼寝であれば、むしろ午後の活動のために良いことだと思われますが、貝原益軒は長時間の昼寝は有害だと考えていたようですね。(T.K.

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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