引き続き、NHK Eテレ【健康寿命を延ばす ~運動・栄養・漢方~】の内容から、ご紹介致します。
*****
番組中では、下記のように解説されていました。
「健康寿命を延ばすためには、おいしく食べて(量は若い頃の8割以下にならないように)、よく体を動かして、筋力・体力を保つことが大切です。」
「健康寿命を延ばすためには、おいしく食べて(量は若い頃の8割以下にならないように)、よく体を動かして、筋力・体力を保つことが大切です。」
「食欲が落ちてきたため西洋医学的な検査をしても、原因がわからない方もいらっしゃいます。このような方には、六君子湯(りっくんしとう)がよく使われます。」
* *
そして、実際に六君子湯(りっくんしとう)を飲んで食欲を回復されたという70歳代の女性の方が、番組中で次のようにお話をされていました。
「子供の頃から胃腸が弱く、いつも胃の膨満感があって、年齢と共にひどくなってきました。だんだんに食事ができなくなって3度の食事がつらくなってきました。3−4箇所の病院で検査しても答えは同じで『どこも悪くない』でした。そこで、漢方の専門医を受診しました。」
その漢方の専門医から、六君子湯(りっくんしとう)のエキス剤が処方されたそうです。服用を開始して1ヵ月もすると、食欲が改善し、体質が変わってきたそうです!
「漢方を飲んでいたら、食事もできるようになり、胃の膨満感がなくなってきました。今は胃腸が弱い感じはまったくないですね!」
*****
六君子湯(りっくんしとう)も、当診療所ではしばしば用いる漢方処方です。
人参(にんじん)と呼ばれる、薬用人参ウコギ科オタネニンジンの根。陳皮(ちんぴ)と呼ばれるミカン科ウンシュウミカンの成熟した果皮。半夏(はんげ)と呼ばれるサトイモ科カラスビシャクの根茎など8つの生薬から構成され、主として胃の調子を整える漢方処方です。
胃腸が虚弱で、吐き気、胃痛、胃もたれ、食欲不振、全身倦怠感、手足の冷えなどの症状をお持ちの方に対して処方させて頂いておりますが、胃腸を元気にすることによって、体全体の元気を回復する漢方薬です。(T.K.)