2016年9月27日火曜日

新しい治療法!:TBS 【今夜解決! 噂の健康術 名医のTHE太鼓判!】から


 昨晩TBS【今夜解決!噂の健康術名医のTHE太鼓判!】という番組が放送されました。
 その中で、「便移植(べんいしょく)」という新しい治療法が紹介され、出演者一同びっくり!!
 でも、原理的には古代中国で既に行われていた治療法のようですので、以下にご紹介致します。
 ただし、これ以下をお読みになるのは、ご関心のある方だけにして下さい!!
群生する ヒガンバナ科 シロバナマンジュシャゲ Lycoris albiflora(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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『名医別録(めいいべつろく)』という、3−4世紀頃の中国で成立した本草書(ほんぞうしょ)があります。本草書とは、その当時にお薬として考えられていた植物や鉱物などがリストアップされている書物です。

現在では、『名医別録』は復元版でしか見ることができませんが、その本の中に下記の記載があります。

人屎(じんし):流行性の発熱性疾患で異常行動をきたす状態を治す。様々な毒を中和する。完全に乾燥した物を使うのがよい。搗いて粉末にして、熱湯をそそいで内服する。


また、中国の晋の時代の葛洪(かっこう)という道家が、3−4世紀頃にまとめたとされる『肘後備急方(ちゅうごびきゅうほう)』という医学書があります。この本の中の、急性感染症や疫病に対する種々の治療法が書かれた章に下記の記載があります。

糞汁(ふんじゅう)を絞り、400-500ccから1-2リットル程度飲む。これを黄龍湯(おうりゅうとう)と言う。古いものほど良い。

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 番組の中では、「便移植」の効果が研究されている疾患として、潰瘍性大腸炎、2型糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症、花粉症、アレルギー性疾患が紹介されていましたが、その効果に関してはまだ確定的な結果は出ていないようです。

 当診療所では、「便移植」はできませんが、例えば潰瘍性大腸炎の患者様には、植物の成分から作られる青黛(せいたい)という粉末のお薬を処方させて頂いております。症状と検査所見が、ともにたいへん改善されている方も複数いらっしゃいます。(T.K.