野菜のお話しは「目からうろこ」がたくさん! 薬膳の「五味」「五性」に着目して野菜を考えるなんて「面白いな」と素直に思いました。
現在、私たちが日常的に摂っている野菜は嗜好に合うように改良されてきたと知り、「人参、ピーマン、椎茸が食べられるようになったのは自分が大人になったから」と得心していたのは、もしかしたら思い違いだったのかも知れません。
薬膳という言葉は430年頃の「後漢書」で始めて使われました。
初回の健康セミナーで講師がお話しましたが、紀元前の書物にある医療制度では「食医:食事療法を指す」が内科・外科より上位と考えられていました。
また、中国医学の古典には「上工治(じょうこうち)未病(みびょう):名医は未病を治す」という有名な言葉があり病気になる前の体のサインを汲み取り、未然に防ぐのが名医であるとされてきました。
昔の薬膳はどのような味わいだったのでしょう。
レシピは同じでも素材や調味料、器具、火力などが違うと、体に及ぼす働きにも差が出るのでしょうか?
時代を遡って賞味したいものです。(Y)