「千葉がん支持療法KAMPOフォーラム」

2019年2月16日土曜日

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 本日、千葉市幕張で開催された「千葉がん支持療法KAMPOフォーラム」を聴講して参りました。このフォーラムは、がん治療・がん支持療法に従事している医療スタッフを対象としたものです。
フキ科フキ属ニオイカントウ(匂款冬)の花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)


国立がん研究センター東病院 サポーティブケアセンターの坂本はと恵先生から、『がん診断初期から終末期までを支える −サポーティブケアと漢方−』というテーマでの教育講演がありました。

がんと診断され治療が開始されると、患者さんには、身体面、精神面、生活面、経済面の4つの方面での「気がかり」や「苦悩」が生じることを、医療スタッフはよく理解しておかなければならないとのお話がありました。

身体面・・・疾患に伴う痛み・倦怠感・食欲不振・便通異常。手術を受けた場合の、術後の合併症。化学療法を受けた場合の、嘔気・倦怠感・末梢神経障害・脱毛。など

精神面・・・気持ちの落ち込み・仕事への意欲の低下や喪失感。など

生活面・・・ご本人の職業への影響。ご家族の生活への影響。など

経済面・・・治療の費用負担。今後の生活費。など

これらの「気がかり」や「苦悩」を持っておられるがん患者さんを、トータルに支援するサポーティブケアの重要性について熱く語られました。

最後に、このように大切なサポーティブケアにおいて、漢方薬を有効活用できる可能性についてご解説頂き、思いを新たにすることができました。(T.K.)


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東洋医学に基づいた丁寧な診察を行い、本格的な漢方治療・鍼灸治療をご提供しております。 どなたでも受診できますので、お気軽にご相談ください。

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