先日、自分の舌の色が紫がかっていて、瘀血(血の巡りが悪く、滞った状態)なのかしら?と真剣に心配していたところ、
昨日、赤ワインを飲んだんだった…!
とあっさり解決、つまりはブドウの色素の影響だった訳です。
以前お話したように、舌の状態を観察する「舌診」(ぜっしん)を行うので、色の残るコーヒーやワインは控えたほうがよいかもしれません。かき氷のシロップや昔懐かしい粉ジュースも毒々しい色が残りますね。
以前の同僚の話ですが、時々舌の苔が抜け落ち、世界地図のようになっていました。地図状舌といいます。
西洋医学的には原因がよくわからず、治療法も定まっていないようですが、
漢方医学的に見ると、「気虚」、「脾虚」が主な原因と判断できます。
また、その同僚は、夕食後気を失ったように寝てしまうとこぼしており、食後の眠気も気虚の特徴のひとつです。
「脾」の機能は、食べ物のエネルギーをしっかり受け取ること。
ほかの所見と合わせ、最終的にお薬が決まりますが、食欲不振や消化不良、膨満感を改善するようなお薬(例えば六君子湯)がしばしば用いられます。(S)
P.S.
顔色も重要な情報のひとつですから(「望診」といいます)、お化粧もほどほどに。
腹診のためには、冬の重ね着も頑張って脱いでもらうかもしれません(^^)