開催の合図は「ポンポン」と花火の音、青空に万国旗、校舎の窓から吊るされた花飾りの得点板、競技アナウンス担当は「放送部」の5-6年生だったと記憶しています。
皆さんは運動会と言えば何の競技を思い浮かべますか?
騎馬戦? 学年合同の紅白リレー? 大玉ころがしや綱引きもありましたね!低学年生は玉入れや薬玉割りをしませんでしたか?
薬玉は字の如く、乾燥した薬草や香料などを袋に詰め五色の糸と菖蒲・蓬の葉で飾ったもので用途は「邪気を払うため」とされています。
五色の糸は中国の「五行説」になぞらえて、青・赤・黄・白・黒。
端午の節句に野山に出て摘み草し乾燥させて「薬玉」を仕立て、重陽の節句まで部屋に掛けていたそうです。ちなみに、重陽の節句には「茱萸嚢:しゅゆのう」に交換しました。
簡単に割れない薬玉に向かって綿入りの玉を拾っては投げ、拾っては投げ、そのうちに玉が割れて、喜んだりがっかりしたり。
薬玉割りは「鏡開き」に通じる「縁起ごと」も兼ねるのでしょうが、よく考えると秋に役目を終えた薬玉を交換する古来の行事もなぞらえていたのでしょうか?(Y)