薬局 社会科見学 道具たち②

2015年9月28日月曜日

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 フライパンとミルサーも必需品です。
 漢方に用いられる生薬は、薬用部位を洗ったり、乾燥して保存性を高めるほかに、熱を加えたり、砕いたりして薬効を高めることもしてきました。このことを修治(しゅうち、しゅうじ)といいます。特に、中医学では、生薬を幾通りにも修治して、漢方調剤に用いています。当院においても、いくつか生薬を炒ったり、細かくしたりして提供しているものがあります。

 修治の例として、地黄という生薬があります。ゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根です。
アカヤジオウ
中国では、鮮地黄、生地黄、乾地黄、熟地黄があります。それぞれ、新鮮なもの、乾燥したもの、火で焙るあるいは天日干ししたもの、酒と共に蒸したものです。日本では、中国でいう生地黄、つまり乾燥したものを「乾地黄、地黄」と呼びます。

 熱をかければかけるほど黒くなっていく生薬で、蒸したものの方が色が濃いのがお分かりかと思います。
地黄と熟地黄

 そして、熱をかけると性質が若干変わります。
「乾地黄、地黄」 味:甘苦 性:寒 補陰、補血、止血
「熟地黄」 味:甘 性:微温 補陰、補血

 基本的に補陰、補血作用があり、いわば体の潤いや栄養分を補うのですが、冷えを伴いじっくり補う必要があるときは熟地黄を選びます。熱がこもる傾向にあるときは乾地黄を選びます。
 食材も同様に、日干ししたものや熱を加えたものは、性質が寒から熱の方に傾きます。

 天然のまま使うと思われがちな生薬ですが、加工法ひとつとっても先哲の英知が垣間見られます。(S)

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🍀 東京都墨田区にある漢方クリニックです 🍀 体質に合わせた漢方薬・鍼灸治療をご提供いたします ーどうぞお気軽にお問い合わせ下さいー (東京都墨田区文花1-19-1 千葉大学墨田サテライトキャンパス3F)

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