オランダワレモコウはずいぶん前に咲き終わりましたが、ワレモコウは秋に開花し、秋の季語でもあります(ワレモコウ、Sanguisorba officinalis、バラ科ワレモコウ属)。
先端から咲きはじめ、がくも赤い色のため、長く観賞できます。
日本、アジア、ヨーロッパまで広く分布します。学名のSanguisorba はsanguis(血、血液)、sorbere(吸収する)の合わさったもの、officinalisは薬用の、という意味です。その名の通り根および根茎には収斂作用(引き締める作用)があるため止血目的で用いられます(生薬名:地楡、ちゆ、じゆ)。タンニン、サポニンを含みます。
止血目的で「万病回春、便血門」に記載の清肺湯に配合されます(市販の清肺湯は「万病回春 咳嗽」に記載の漢方薬で、咳、痰に使うものです)。
ワレモコウは多年草で、育てるのも難しくないとのこと。秋を感じるために、地植えや鉢植えでいかがでしょうか。(S)