『養生訓・飲食 上』(17):食後には軽い運動をしましょう

2018年8月23日木曜日

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 「食休み」は必要だとよく言われていますが、貝原益軒は、むしろ食後は軽い運動をしましょうと薦めています。

ナタマメ Canavalia gladiata の花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)
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若い人は、食後に弓を射ったり、鎗(やり)や太刀(たち)の稽古をしたりして、軽く体を動かすべきである。散歩をしても良い。ただし、体を激しく動かし過ぎてはいけない。

高齢者も、個人の気力や体力に応じて、食後には少し体を動かした方がよい。机や椅子に寄りかかって、同じ場所にずっと座っていてはいけない。

食後に体を動かさないと、体内の「気血」が滞って、飲食した物を消化しづらくなる

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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江戸時代は、弓や鎗や太刀の稽古というのは、「軽い運動」だったのでしょうか? 現代では、「激しい運動」の範疇ですよね!

確かに益軒の指摘の通り、最近になって、食後の運動が、ダイエットに良いとか、血糖値を下げるのに有効だろうという報告がされているようです。(T.K.)

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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