前々回、前回に引き続いて、漢方薬の適応について、厚生労働省が一般用漢方製剤において認めている適応症(※)をまとめてみました。
今回は、気分の不調や胃腸の不調、そして、痛みや腫れについての適応症を列記します。(T.K.)
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お気持ちや気分の不調(いらいら,驚きやすい,気分が沈む,気分がすぐれない,気分のふさぎ,興奮しやすい,神経過敏,神経質)
倦怠・疲労(倦怠感,心身の疲れ,全身倦怠,疲れやすい,疲労回復,疲労感,疲労倦怠)
胃炎(胃炎,急性胃炎,急・慢性胃炎,神経性胃炎,慢性胃炎)
胃腸炎(胃腸炎,急性胃腸炎,急・慢性胃腸炎,慢性胃腸炎)
痔(痔,いぼ痔,きれ痔,痔核,痔疾)
出血(痔出血,鼻血,皮下出血,鼻出血)
様々な痛み(足腰の痛み,痛み,胃痛,咽喉痛,下肢痛,下腹部痛,関節痛,顔面痛,胸痛,胸背部痛,胸部・みぞおちの痛み,筋肉痛,月経痛,口腔の痛み,五十肩,痔核による痺痛,四十肩,舌の痛み,歯痛,痔痛,痔痛・脱肛の痛み,神経痛,頭痛,背中の痛み,側胸部痛,脱肛の痛み,打撲の痛み,手足の痛み,手足の屈伸痛,手足の痺痛,手や肩の痛み,乳腺の痛み,のどの痛み,排尿痛,抜歯後の痺痛,腹痛,ふくらはぎの緊張・庄痛,ふしぶしの痛み,腰痛)
腫れ(はれ,関節のはれ,打撲のはれ,のどのはれ)
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以上、厚生労働省が認めた範囲に限っても、漢方薬の適応がとても広いものであることを、ご理解いただけましたでしょうか。
(※)平成24年8月30日発出・厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知「一般用漢方製剤承認基準の改正について」(薬食審査発第0830第1号)を指します。