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本日(2020年1月28日)、中国政府から「新型コロナウイルス肺炎の診療ガイドライン案・第4版」が発表されました(ここをクリックすると、中国政府のホームページにつながります)。
まだ決定的な治療方法は見つかっていないことを前提に、この診療ガイドライン案では、現代医学的な補助療法とともに、漢方薬(中国では中薬または中医薬と言います)による補助療法についても記載されています。
この診療ガイドライン案は版を重ねてきて、第4版では治療方法がかなり具体的に記載されるようになりました。
今日は、新型肺炎の発症が疑われた時に使われる漢方薬についてご紹介致します。
*****以下、中国政府による「新型肺炎診療ガイドライン案・第4版」の一部を翻訳*****
新型肺炎に対する漢方薬治療(発症疑いの時期)
症状:熱っぽく、だるい。
薦められる漢方製剤:金花清感(きんかせいかん)顆粒、連花清瘟(れんかせいおん)カプセル、疏風解毒(そふうげどく)カプセルなど
***** 引用は以上です *****
上記の製剤は、8種類から13種類の生薬の成分をブレンドしたものですが、いずれも日本国内では販売されていませんので、ご注意下さい。
いずれの製剤も、発熱して、のどが痛くなり、鼻水が出たり、咳が出たりする感冒症状に対して、中国では普段からよく使われている漢方製剤のようです。
これらの製剤の特徴は、金銀花(きんぎんか)や連翹(れんぎょう)という、炎症を抑える方向に働く生薬の成分が含まれていることです。
金銀花や連翹は、当診療所でも鼻や喉の粘膜に炎症をお持ちの方や、皮膚に炎症をお持ちの方にしばしば処方させて頂く生薬です。
モクセイ科レンギョウ属レンギョウの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園) |
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新型肺炎と漢方薬(発症疑いの時期)
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