雨や風の日が続きますね。
水生植物のサジオモダカの花が咲いていますが、強風にあおられ、一旦丸坊主になりながらも、次々と花を咲かせています。
名前の通り、「さじ、スプーン」のような葉の形をしていますね。
塊茎の部分を薬用とし、生薬名を沢瀉(タクシャ)といいます。利水作用があり、むくみや胃に滞った水分を取る作用があります。湿気の多いこの時期大事な生薬です。
水気のあるところの植物は、身体の水はけの悪い状態を治し、寒冷地の植物(例えば附子など)は、身体の冷えを改善する性質があります。
食べ物でも南国で採れるバナナやキウイなどは身体の熱を冷ます働きがあります。
不思議ですね~!
花の形はこのような感じ。
サジオモダカ(オモダカ科、Alisma plantago-aquatica L. var. orientale Samuels.)
歌舞伎役者の屋号である「澤瀉屋(オモダカヤ)」は、このタクシャという薬にちなんだものです。定紋(じょうもん)がサジオモダカの花の形をしています。