バラ科のビワです。常緑高木で、11-12月頃開花します。たくさんの虫が寄り集まっていました。
葉の裏には毛がありますが、生薬としては取り除いて用います |
長年千葉にいると、ビワは千葉県が一番!(房州ビワ)と思い込んでいましたが、長崎が生産量としてはトップでした。果実の大きい食用向きの品種が長崎を介して入ってきたことによるのでしょう。いずれにしても、温暖なところで育つ植物です。
房州ビワは約250年前の江戸時代より栽培・改良が進められ、古くから皇室にも献上されてきました。特別果実が大きい品種が育てられています。
漢方では、葉を用います(枇杷葉)。精油成分やアミグダリン、ウルソール酸、オレアノール酸、クエン酸、ビタミンなどが含まれています。抗炎症作用や抗菌作用があるため、咳や痰、吐き気止めに用いられます。また、鼻づまりや鼻炎などに用いられる辛夷清肺湯に配合されています。桃の葉同様、あせもや湿疹に浴湯料に用いることができます。(S)