新型コロナウイルス肺炎の診療ガイドライン案・第5版(中国)

2020年2月5日水曜日

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本日、中国政府から「新型コロナウイルス肺炎の診療ガイドライン案・第5版」が発表されました(ここをクリックすると、中国政府のホームページにつながります)。

新型コロナウイルスに感染した時の症状について、最新の情報が記載されていました。


*****以下、中国政府による「新型肺炎診療ガイドライン案・第5版」の一部を翻訳*****

感染源:新型コロナウイルスに感染している人(症状が出ていない潜伏期間でも感染源になる)

感染経路:飛沫(※)による感染、およびによる感染が主。エアロゾル(※)や糞便を介した感染は、まだ確定的ではない。

潜伏期間:1日から14日間(多くは3日間から7日間)

臨床症状:発熱・体がだるくなる・からせき(痰が出ないせき)が主症状。
     鼻づまり・鼻みず・のどの痛み・下利などの症状を伴う場合もある。

     軽症例では、微熱と体のだるさがあるだけで、肺炎症状は出ない。
     重症例では、発病後1週間後には呼吸困難となり、急性呼吸窮迫症候群(※)に進展することがある。

*****  引用は以上です  *****


飛沫(※)とは、5μm以上の粒子のことで、せきやくしゃみで生じた飛沫は1−2m程度飛んでから床に落ちます。

エアロゾル(※)とは、空気中を浮遊する微小な粒子のことです。粒子の大きさに関係なく、しばらく空気中を漂うものを指します。

なお、インフルエンザウイルスは、主として飛沫により感染しますが、エアロゾルによる感染を起こすこともあると言われています。

急性呼吸窮迫症候群(※)とは、重度の呼吸不全をきたした状態を言います。

新型コロナウイルス肺炎に対する漢方薬での対応方法については、先日このブログでご紹介した「第4版」の内容と「第5版」の内容には変更はありませんでした。

※なお、日本国内で新型肺炎の発症を疑った場合は、直接クリニックや診療所などの医療機関には受診せず、まず速やかに管轄の保健所に連絡し、指示に従って下さい。(T.K.)

キンポウゲ科フクジュソウ属フクジュソウの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)

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