その中に「香妃」について記述があります。6代乾隆帝の時代は破竹の勢いで国土を拡大、イスラム圏まで進行した将軍は、体から何とも香しい匂いを放つ美女を捕虜として連れ帰ります。乾隆帝は「香妃」と名付け思いをかけますが、それを受け入れず彼女は自害します。
先日、夏バテや熱中症対策に良いと言われる「和中飲」という漢方薬を頂きました。
その香りの素晴らしさ、まるでお香を液体にしたようでした。一方、味はかなり苦味が強く目を見張る程です。この時、「香妃」のことが頭をよぎりました。
漢方では、苦味は体の熱をさますとされています。「香妃」はゴビ砂漠の涯の人とされているので、日常的に苦味のあるものを摂る習慣があったかもしれません。
香りの良いものを習慣的に摂ることで体臭が変わるか否かの真偽は別として、香りの良い「和中飲」は伝説の美妃の幻をみせてくれました。(Y)