ホソバオケラ(A. lancea)の根茎を蒼朮(そうじゅつ)として用います。元来中国に分布する植物でしたが、江戸時代に渡来して佐渡で栽培していました(佐渡蒼朮、サドオケラ)。
成分は白朮のアトラクチロンではなく、アトラクチロジンというものが含まれるのが異なります。また、葉が細いのも特徴です。
白朮と同じように、健胃作用や利水作用がありますが、体表の湿を取り除く作用を持ち合わせており、関節や筋肉の腫れ、疼痛を取り除く目的で漢方薬に配合されることが多いです。
ソウジュツの刻み生薬はこのような感じです。
白く粉がふいた感じに見えませんか?
これは成分が結晶化しているのです。冬の寒い時期はもっと白くなります。良い生薬を使っているしるしです^^
決してカビではありませんので、ご心配なく。(S)