煎じ方のコツ

2016年2月6日土曜日

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 皆さん煎じはうまくできてらっしゃいますか?

 通常分包機を使用している薬局では、煎じ薬を和紙で分包してお渡ししています。

 袋のまま煎じることもできますが、柏の葉診療所では、中身を出して煎じることをお勧めしています。というのも…
 煎じ器で袋のまま煎じている様子をご覧ください。

 袋は水の流通が悪く、空気も抜けにくいため、袋が膨れています。生薬に接触する水の量も当然少なくなり、抽出効率が落ちてしまいます。

 小柴胡湯というお薬を使った研究では、いくつかの大事な成分が平均2割も落ちていました。5gのところが4gしか入っていない計算です。

 生薬資源を最大限有効活用するために、面倒でも袋から出して煎じましょう。

 ※目の粗いお茶パックでは大丈夫でしたが、小さい袋に生薬をたくさん詰めたりすると、また抽出効率が落ちる可能性がありますね。

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東洋医学に基づいた丁寧な診察を行い、本格的な漢方治療・鍼灸治療をご提供しております。 どなたでも受診できますので、お気軽にご相談ください。

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