「瘡家(そうか)」というのは、長い間、傷や腫れ物など皮膚の病を持っている人のことです。
「要薬」というのは、大事な薬だということ。
生薬としては連翹(れんぎょう)の果実を用います。炎症や化膿を治す目的で、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯などに配合されます。
また、熱を持った感じの風邪で、口が渇いたり、のどが痛い場合などに配合されます(天津感冒片)。
日本では連翹はモクセイ科のレンギョウを指しますが、中国ではオトギリソウ科のトモエソウ(大連翹)やオトギリソウ(小連翹)のことを連翹といいます。
ですので、中国に行って、「連翹ください」というと、違う意味に伝わってしまいます。
日本の連翹にあたるものは、中国では黄寿丹というそうです。(S)