皆さんは自分にしかわからないような、他人に説明しがたい症状ってお持ちではないですか?
漢方は病名に対してお薬を出すわけではなく、症状を見て、さらに体全体の心身の状態を見てお薬を決めるので、対応できる場合が多くあります。
目や足の症状でも、患部以外に脈を診たり、舌の苔を診たり、お腹を診たりします(脈診、舌診、腹診)。
体全体の状態を見極めるのに大事な情報が含まれています。
ですので、漢方薬の効能効果に載っていない症状でも、全身を調整することで、治癒に向かうことがありますし、反対に特定の症状を治す目的で来たのに、他の症状もよくなる、ということもあります。
漢方薬の効能効果として知られているものは、氷山の一角、と言ったら言いすぎでしょうか^^ 可能性を一杯含んでいます。
なかなか漢方医学的な診断には慣れないかと思いますが、
木を見て森を見ず
ではなく
木も森も見て治療している
ということをわかっていただけると嬉しいです。(S)
木を見て森を見ず…物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。
伊吹山にて(2013) |