これは、シソ科コガネバナ
Scutellaria baicalensis の花です。
小野蘭山は『本草綱目啓蒙』の中で、
「茎の長さは二三尺(一尺は約30.3cm)で、一つの根から茎が何本も出る。葉は千屈菜(ミソハギ科ミソハギ)の葉に似て毛茸(もうじょう)を有し、対性する。」
「秋になると茎の先に穂ができる。穂の長さは四五寸(一寸は約3.03cm)で、花の長さは約一寸。花の根本は細い筒状になっていて、尖端は五つの弁に分かれている。コラショウモン(シソ科タツナミソウ)の花の色の様な紫色を呈す。」と述べています。
「茎の長さは二三尺(一尺は約30.3cm)で、一つの根から茎が何本も出る。葉は千屈菜(ミソハギ科ミソハギ)の葉に似て毛茸(もうじょう)を有し、対性する。」
「秋になると茎の先に穂ができる。穂の長さは四五寸(一寸は約3.03cm)で、花の長さは約一寸。花の根本は細い筒状になっていて、尖端は五つの弁に分かれている。コラショウモン(シソ科タツナミソウ)の花の色の様な紫色を呈す。」と述べています。
漢方では、根(周皮は除く)を生薬「黄芩(おうごん)」として利用しています。
『神農本草経』では、「いろいろな発熱する病気や黄疸、血液が混じった下痢の時に用いられ、むくみや月経停止に対しても使われる。難治性の皮膚のただれ、化膿性皮膚炎、やけどにも用いられる。」と記載されています。
『神農本草経』では、「いろいろな発熱する病気や黄疸、血液が混じった下痢の時に用いられ、むくみや月経停止に対しても使われる。難治性の皮膚のただれ、化膿性皮膚炎、やけどにも用いられる。」と記載されています。
『神農本草経』に基づくと、黄芩は様々な炎症性疾患に応用できる可能性があり、実際にその通り有用な生薬です。しかし、現代日本人には黄芩が合わなくて肝障害を起こす方がいることが知られています。そこで当院では、黄芩は最小必要限の量を、可能な限り短期間使わせて頂いております。T.K.