オケラ

2015年8月26日水曜日

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キク科の多年草、オケラ(Atractylodes japonica)の根茎を白朮(びゃくじゅつ)という生薬として用います。

かつては国内で供給出来ていたそうです。先日昇仙峡(山梨)に出かけた際も、茂みに枯れた白朮が残っているのを見かけました。

京都の八坂神社で行われる白朮祭(をけらさい)は元日1年の安泰を祈って行われる行事です。御神火を灯籠に灯し、白朮の混ざった削りかけを燃やした「をけら火」を本殿の前に落とすそうです。それらを火縄に移して持ち帰り、神棚の灯明に灯したり、雑煮を炊く火種に用います。

オケラには、アトラクチロン、アトラクチレノリドなどの精油成分を含みます。よく燃えそうですし、独特の匂いがありそうですね。是非白朮祭を体験してみたいです。

胃を丈夫にし、体力を補い、浮腫を取る作用があり、1年の健康を願うお祭りにふさわしい生薬と言えます。また、お屠蘇にも含まれる生薬です。(S)
オケラのつぼみ

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