きりぎりす戸に在り

2015年10月26日月曜日

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 霜降(そうこう)のひとつ前は、寒露(10月8日頃~)、第51候(10月18日~22日頃)は、「蟋蟀在戸」(きりぎりす戸に在り)とありました。

 きりぎりす、とあるのは、今でいうコオロギ、ツヅレサセコオロギだろうと言われています。初めて名前を知りました。綴れ刺せと書きます。昔は鳴く(音を出す)昆虫を広く蟋蟀と呼んでいたそうです。

 まさに10月20日(火)、キャンパス内の環境整備をしていたところ、中庭の芝生の中から立派なコオロギが数匹、迷惑そうに這い出してきました。久しぶりにコオロギの声を聴き、姿を見ました。4cmくらいはあったかな?黒々していてちょっと見た目はご勘弁。

 昔は冬支度のために衣類等を繕っていると、庭からコオロギの声が聴こえる。「肩刺せ、裾刺せ、綴れ刺せ」と言っているかのようで、早く準備をしなくっちゃ、とお仕事に身を入れた、今頃はそんな時期なんだそうです。

 朝晩涼しいので、調節しやすい服装でお出かけ下さい。(S)

PS. 中国では同時期のことを「菊有黄華」、菊の花が咲き出す頃というそうです。菊の花が美しい時季でもありますね。


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