富山の置き薬

2015年10月28日水曜日

t f B! P L
 10/5掲載の「ケロリン」のパッケージをみて、懐かしくなりました。幼い頃の実家にも赤い引出し型の薬箱があり「ケロリン」も仕舞われていましたから。

 薬包紙を開くとツーンとした香り、水を含んで口を開けて待っているとサラサラと薬が入ってきます。「吐いたら駄目だからね」と母の強い念押し、急いでゴックンと飲み込むと少し酸味が口中に残った様に記憶しています。

 他にも腹痛の時の「赤玉」や、飛び上るほど苦かった「熊の胆」、製造中止になった「赤チン」などが入っていました。

 私の記憶では「赤玉」には腹鼓みを打つ狸と赤い丸がデザインされているのですが、思い違いでしょうか、それともジェネリック?

 漢方生薬を含む組成の薬が多かったためなのか、昔の薬箱には独特の匂いがありました。ちょうど、文房具屋さんや本屋さんに特有の匂いがあるように。

 煎じ薬を煮出している時の「お薬の匂い」は、自分のために調合された唯一の匂いです。少し手間かもしれませんが、時間も香りも自分のために誂(あつら)えたものと思えませんか?(Y)

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