調べてみると、黄土を溶解した上澄み(黄土水)を解毒目的に料理や傷口の消毒に使ったようです。韓方の名医ホジュン(1539年~1615年)が著した「東医宝鑑」にも黄土や黄土水についての記載があります。
黄土が記載されている、前述の平安時代の本草書「本草和名」(深江輔仁(すけひと)著、延喜18年(918年)頃成立)は、江戸時代に多紀元簡により復刻されました。中国の唐の時代の「新修本草」から、日本産で同じものがあるか、対応する和名の研究がされています。また、中国でも散逸した内容が載っており、当時の中国の状況を知る貴重な本草書でもあります。
国立国会図書館で公開されており、画像がインターネットで閲覧できます。一名○○は別名を表しています。最後に和名が記されているものがいくつかあります。 |